みなさんこんにちは!ちえこんです!
こんな悩みありませんか?

仕事はまぁまぁやりがいもあるけど、あの上司だけはどうもそりが合わないな。。。あの人がいると思うだけで、会社に行くのが憂鬱になる。。。

子ども同士は仲がいいけど、あのお母さんちょっと苦手。。。今度一緒に遊びに行きたいとか言ってたよね。どうしよう。。。
関わりたい人とだけ関わるのが理想ですが、社会生活をしていればそうもいかない。
人間関係で悩んだときに役に立つ考え方をお届けします。
人との関わりに役立つ7つの法則

これを知ったとき、日常でも、めっちゃ活躍してくれそう!と思いまして、ご紹介です。
実はこれ、保育士の試験勉強で出会った法則「バイスティックの7原則」といいまして。
人間関係でなんだかモヤモヤしたり、イラっとしたりしたときに、この「バイスティックの7原則」を用いると、相手の行動や言動を理解することができたり、自分の行動や思いを振り返り、問題や悩みを解決することができると思います。
「バイスティックの7原則」は、社会福祉の分野で使われている原則で、「対人援助に関わる援助者の援助技術の基本」とされていて、わかりやすく言うと、「手助けが必要な方の話を聞いたり、手伝ったりするときの心構え」といったところです。
社会福祉の分野なので、「心身の障害があり社会生活が困難な方や、介護が必要な方などを援助する側の人の心構え」ということですが、私たちの暮らしの中の対人関係にも大いに役立つ考え方です。
「バイスティックの7原則」はイメージしにくい言葉もあるので、私なりの解釈を加えて書いてみました。以下の7項目です。
1.個別化の原則
→「その人」自身を見る。
2.意図的な感情表現の原則
→相手の感情表現は自由であることを知る。
3.統制された情緒関与の原則
→共感はするけど、飲み込まれない。
4.受容の原則
→ありのままを受け入れる。
5.非審判的態度の原則
→相手を評価しない。善悪の判断をしない。
6.自己決定の原則
→最終的に決めるのは「その人自身」。自分も同様。
7.秘密保持の原則
→プライバシーは絶対に他方へ漏らしてはならない。
ではでは、それぞれ項目別に内容を見ていきましょう。
1.個別化の原則 →その人自身を見る。
「十人十色」という言葉があるように、同じ人などいませんよね。
「男だから」「若いから」「〇〇出身だから」といった先入観や固定観念で相手を判断するのではなく、その人自身をみていきます。
似たような悩みや問題でも、育ってきた環境の違いや価値観の違いによって受け止め方は様々です。
自分にとって大きな問題でも、ほかの人には大した問題で無かったり、逆もしかり。
目の前の出来事を、自分からの視点、相手からの視点で考えてみます。
例えば、相手の話を聞くときに、「普通はこうよね」と一般論に当てはめるのではなく、「あなたはどう感じたの?」「あなたにとってはどういうこと?」と、その人自身の考えや気持ちに焦点を当ててみます。
2.意図的な感情表現の原則 →相手の感情表現は自由であることを知る。
特別な訓練をしていない限り、常に相手のことを考えて行動できる人は少ないです。
その時々によって、相手のコンディションがよかったり悪かったりしますから、相手の中で何が起こっているのかは、予測不可能ですよね。
自分にそんなつもりが無くても、自分の対応が、相手の感情を左右していることも考えられます。
相手の対応が「なんかいつもと違うな」と感じるのであれば、自分の態度、思考を振り返ってみる。
そしてできることなら、相手の感情を否定せず、自分の感情も否定せず、安心して話せる場を設けてみることで、信頼関係は格段に深まります。
例えば、相手が愚痴や悩みを話し始めたら、「そんなことないよ」とすぐに否定したり、「もっとこうした方がいい」とアドバイスしたりする前に、「そう感じたんだね」「話してくれてありがとう」と、まずはその気持ちを受け止めてみます。
3.統制された情緒関与の原則 →共感はするけど、飲み込まれない。
いつもならなんとも思わない言葉や態度も、今日はなんだか引っかかる。。。
自分のコンディションが悪くて、受け止め方が悲観的になっているかもしれません。
または、相手の言動や態度に過度な共感、反発をしているかもしれません。
自分は一歩引いた冷静な視点を保つことで、感情の渦に巻き込まれることなく、建設的な対応ができます。
例えば、同僚の何気ない指摘にカチンときたら、一度「疲れているからかも?」と自分を客観視します。感情的に言い返すのではなく、「具体的に教えて」と前向きな質問に切り替えてみます。
4.受容の原則 →ありのままを受け入れる。
自分と違う意見を受け入れにくかったり、否定されて嫌な思いをしたり。そんなことはよくありますよね。
相手の長所だけでなく、短所や欠点、自分とは違う価値観や行動も含めて、「この人の要素」としてありのままを受け入れてみる。
これは、相手の行動すべてに賛成するという意味ではなくて、たとえその行動に同意できなくても、その人の人格や価値観そのものを否定しない、という姿勢です。
余計な解釈をせず、ただ「この人はこうなんだ」と受け入れてみる。
例えば、自分の考えと違う意見を相手が言ったときに、「それは間違ってる」とすぐに否定するのではなく、「なるほど、そういう考え方もあるんだね」と一度受け止めてみる。相手を変えようとせず、違いを認める。
5.非審判的態度の原則 →相手を評価しない。善悪の判断をしない。
「いいか、悪いか」、「正しいか、間違っているか」は時と場合により判断は変わりますし、背景や価値観によっても判断は様々です。
相手の行動や考え方に対して、自分の価値観で判断した「いいか、悪いか」「正しいか、間違っているか」を一方的に押し付けない態度のことです。
なぜ相手がそのような行動をとったのか、その背景にある事情や感情を理解しようと努めることが重要です。人はジャッジされると感じると、心を閉ざしてしまいます。
相手の判断を評価する必要はありません。
例えば、子供が何かを失敗した時に、「なんでそんなことしたの!」と責める前に、「何があったのか、話してくれる?」と理由を尋ねる姿勢です。善悪の判断を下す前に、まずは事実と気持ちを聞きます。
6.自己決定の原則 →最終的に決めるのは「その人自身」。自分も同様。
周りの意見を参考にすることはあっても、あくまで決めるのはその人自身。
よかれと思って「絶対にこうした方がいいよ!」と自分の意見を押し付けたり、押し付けられたり。先回りして問題解決をしてしまったり、逆に誰かがやってくれちゃったり。
それらは当事者の成長の機会を奪うことにもなりかねません。アドバイスや情報提供はしつつも、最後にどうするかは、その人自身に委ねます。
相手の判断、そして自分の判断を大切にします。
例えば、悩みや迷いに対して、「こういう方法もあるよ」と提案するだけで、「絶対これがいいよ!」とは押し付けません。最終的に「あなたはどうしたい?」と問いかけ、本人が納得して選ぶのを見守る姿勢が大切です。
7.秘密保持の原則 →プライバシーは絶対に他方へ漏らしてはならない。
相手の個人的な情報。それを口外しては信頼関係は生れません。
個人的な情報に限らず、Aさんの噂話をBさんに話したり、悪気が無いにしても、他人のことを口外する人のことは信用できないですよね。
自分以外の人の情報の扱いは十分に気を付けます。
例えば、友人から打ち明けられた悩みを、共通の友達だからと言って、別の友人に話したりしない、というのは当たり前ですね。「あなただから話せた」という相手の思いを自覚しておきます。
いかがでしたでしょうか?日常の人間関係の対応に活かせるのではないでしょうか?
ただ、一つ付け加えたいことがあります。
前述したように「バイスティックの7原則」は「援助が必要な人を援助する人」の心構えのようなもので、相手を理解する、受け入れることが前提です。
私たちの生活の中では、
「続けたくはないが、今どうしても関わる必要がある」
ような人間関係もあるかもしれません。
「バイスティックの7原則」を用いて接してみたけど、、、しんどい。。。
なこともあるでしょう。
そんな時は「関わる頻度を減らす」または「関わらない」
という選択肢もあることを一つ付け加えたいと思います。
「悩みの9割は人間関係」と言う心理学者さんもいます。
相手をコントロールするのは難しいですが、自分をコントロールすることはできますので、ぜひ「バイスティックの7原則」を日常に活かしてくださいね。
最後まで読んでいただいて、正直ね、「これができたら苦労しませんわ!」と思うところもあるかもしれませんが、心の片隅に置いておけば、あなたの処方箋になりますよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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